1年目からの快挙だ。米国3部サッカーリーグUSLに所属するフェニックス・ライジングFCは12月16日(金)、今夏にサンディエゴゼストFC(米国4部USL PDL)のストライカーとして活躍したチコ州立大学サッカー部出身のFWマシュー・ハーロウ・パオネッサ選手の来季からの加入を正式に発表した。身長190㎝と恵まれた体格を誇るマシュー選手は、強さと速さを兼ね備えた点取り屋。今年の夏に参加したPDLリーグでは、10試合に出場し11得点を記録。ゼストFCではゴールハンターとの呼び名でファンから愛されたマシュー選手に、兼ねてから熱望していたフェニックス・ライジングFCからお呼びがかかった。
「フィジカルが強く、スピードもあり、得点感覚に優れたマシューには、一目見たときから魅力を感じた。彼のプレーを見れば見るほど、彼に引き込まれていく。今の我々のクラブスタイルに合ったフォワードだ。」(フェニックス・ライジングFC監督フランク・ヤロップ)
マシュー選手が所属していた大学サッカー部が所属するのは全米体育協会2部となるNCAA Division2。2部でプレーする学生選手の多くが抱える悩みに、プロスカウトから視察される機会が少ないという点が挙げられる。マシュー選手もその悩みを抱えていた一人。大学のチームでは、4年間で73試合に出場し、挙げたゴールはわずか17得点のみ。プロ行きは遥か彼方のようにみえた。そんな彼が周囲からの脚光を浴びるきっかけとなったのが、大学4年の夏に参加したUSL PDLクラブ「サンディエゴゼストFC」であった。ゼストFCでは、出場した10試合で11得点を挙げる大車輪の活躍をみせ、その名は瞬く間に全米サッカー界に広がった。
「ゼストFCの協力なくしては僕の夢は実現しませんでした。PDLでのプレー環境を与えてくれたことに感謝するとともに、ゼストFCの代表としてUSLでプレーできる事に、誇りと喜びを感じます。」(マシュー・ハーロウ・パオネッサ選手)
マシュー選手の今後の活躍が、サンディエゴサッカー界に、そして、米国での飛躍を夢見る若者達にとって大きな刺激となることを願っている。彼の今後の活躍に期待したい。