ゼストFCがモンテネグロ3部クラブの共同オーナーに就任

 2017年10月、米国4部プレミア・ディベロップメントリーグ(プロ選手育成リーグ)に所属するサンディエゴゼストFCは、モンテネグロ3部に所属するFKアドリアの共同オーナーに就任したとの発表を行った。FKアドリアは、2017年に設立された新鋭クラブであり、共同オーナーやジェネラル・マネージャーには日本人の顔が並ぶ。クラブのジェネラル・マネージャーを務める大迫氏は、この度のゼストFCの共同オーナー就任に関して、次のように意見を述べた。

「ゼストFCとFKアドリアの経営、運営理念は一致している。ゼストFCとの繋がりは、サッカーだけの小さな枠に収まらず、サッカーを通した世界で活躍できる人材の育成、言わば、国交プロジェクトへと発展していくことと思います。ゼストFCとの繋がりを活かし、国境を越えて国交を考え、社会、地域、そしてコミュニティーという世の中に貢献することを目的に、後世に受け継ぐプロジェクトにしていきます。」(FKアドリアGM大迫貴史氏)

 モンテネグロリーグには、1部リーグから3部リーグまでが存在する。Jリーグのように、昇格・降格制度も採用しており、2部からはプロリーグとなる。1部リーグで優勝を果たしたクラブは、UEFAチャンピオンズリーグ予備予選の出場権を獲得する。1部リーグでの活躍が認められた選手の多くのは、隣国のセルビアやクロアチアなどの強豪クラブ、更にヨーロッパの主要リーグの中堅クラブに引き抜かれ、そこを皮切りに、ビッグクラブへと移籍していく。

欧州のビッグリーグで活躍するモンテネグロ出身選手(左からヨヴェティッチ、ヴチニッチ、サヴィッチ)

 クラブの監督には、UEFA A級ライセンスを保持する、プレダラッグ・ステボビッチ氏(通称:ページャ氏)が就任した。過去18間、日本に在住していた経験を持つページャ氏は、日本への愛着が強く、その精神哲学も日本人と酷似している。

「組織力が強い日本と、個性が強いモンテネグロが交わることにより、お互いにメリットがあり、より成長できます。FKアドリアを通じて、日本×モンテネグロを世界中に発信していければと思います。」(FKアドリア監督ページャ氏)

FKアドリアの監督を務めるページャ氏(左)とGMの大迫氏(右)
FKアドリアの監督を務めるページャ氏(左)とGMの大迫氏(右)

 これまで、日米間の橋渡しを行ってきたゼストFCであるが、今回のFCアドリアの共同オーナー就任により、新たにヨーロッパへの道も確立された。ゼストFCのオーナーである山内氏は、クラブの今後の方向性に関して、以下のように見解を述べた。

 

「クラブとして、これまでは日米間の橋渡しに尽力してきました。今回、ゼストとして、FKアドリアの共同オーナー就任をはじめ、今年の12月に福岡で開催する米国プロサッカー合同セレクションでは、アジアの選手も招聘するイベントに拡大します。今後は、日米間のみならず、アジアや欧米諸国を繋ぐ”世界規模プロジェクト”をテーマに、世界への架け橋となる事業展開を行ってまいります。」(サンディエゴゼストFCオーナー山内周司氏)

 

 創立2年目を迎えたゼストFCの躍進は、勢いを増すばかりだ。