2018年USL PDLシーズン終了のご報告

 7月7日(土)のホーム試合をもちまして、サンディエゴゼストFCのシーズン3年目が無事終了いたしましたことを、ご報告申し上げます。3年という節目のシーズンとなった今年は、3勝6敗5分(勝ち点14)のサウスウェストディビジョン8位/9チームという結果をもちまして、幕を閉じました。戦績だけみれば、3勝9敗2分(勝ち点11)で終えた昨年よりも勝ち点を積み上げることができましたが、順位的には、引き分けが多かったこともあり、昨年よりも1つ落ちる結果となりました。

 チームの様子につきましては、今年は選手の能力以上に人間性に重きを置いたチーム編成を心掛けたこともあり、過去3年間で最も一体感のあるチームとなりました。能力重視の編成を行っていた過去2年間は、シーズン中にも関わらず無責任にチームを離れたり、仲間への思いやりに欠けチームの輪を乱したりと、責任感の乏しい選手がいたのも事実です。その反省を活かして今年は、選手一人一人に責任感を持たせる意味を込め、全員から参加費を徴収いたしました。こうすることで、費用を支払ってでもゼストFCへの参加を希望する真剣度の高い選手だけを集めることに成功し、結果として、3年目にして初めて手応えのあるチーム作りができました。これは一つに、チームの指揮を執るキム監督の統率力が強く関係していたとも言えます。キム監督は未だ30代半ばと若さがあり、サッカーに対する情熱で言えば、アメリカで彼を上回る指導者には出会ったことがありません。クラブの成長とゼストFCを通しての自身の成長に尽力するキム監督には、我々フロント陣も絶対の信頼を置いておりますし、彼の期待に応えるためにも、今後、よりクラブとして高みを目指し邁進してまいる所存でございます。

サンディエゴゼストFC USL PDL
今年のチームをまとめ上げたキム・ジェウ監督
サンディエゴゼストFC USL PDL
サンフランシスコシティFCに勝利し歓喜をあげるイレブン

 クラブの限られた予算の中で、コーチ陣ならびに選手は不満一つ漏らすことなく、チームのために奉仕してくれました。今年は、日本人選手を6名、韓国人選手を2名チームに迎え、その他、メキシコやスウェーデン、ニュージーランドと、国際色豊かなグローバルチームとなり、シーズン開幕当初は、言葉の壁や文化の違いから、選手同士が衝突を起こすことも多々ありましたが、どんな状況においても前だけを見続けるコーチ陣と、従順な態度でコーチについていく選手とがうまく噛み合い、チームの雰囲気は尻上がりに良くなっていきました。クラブ発足時から掲げる「グローバル社会で活躍する人材の育成」という方針は、ブレるどころかより強固な基盤となり、クラブを支える形となりました。一瞬の喜びとして姿を消す“結果”ではなく、一生その人の内に残る“人間性”を追い求めるチームであり続けることが、日本、アメリカ、そして世界のためになるクラブ運営と信じ、前に進んでいく所存であります。

サンディエゴゼストFC USL PDL
フレズノFC U23戦では、試合終了間際の劇的ゴールにより貴重な勝ち点1を獲得。試合終了後には、フレズノFCのファンとして会場に訪れた地元の高校生が選手達に駆け寄った。こちらはその際の彼らとの一枚。

 また今後のクラブの方向性につきまして、こちらは引き続きアメリカにて、世のため人のためになれるゼスト魂を持った人材の育成に取り組むとともに、ゼストを通してアメリカや世界のプロサッカー界およびビジネス界等に選手をプロモートしていくことにも尽力してまいります。後者につきまして、今年は本拠地サンディエゴにて世界プロサッカー合同セレクション(アメリカ国内からシアトル・サウンダース、ノースカロライナFC、ペンFCの3クラブが、日本からはレノファ山口の1クラブが、そして韓国からはソウルイーランドFCの1クラブがそれぞれ参加)を実施し、参加者60名のうち、2名の選手(ともにゼストFC所属選手)にプロクラブでの公式練習参加招待を得ることができました(2名は8月6日から10日にかけて米国2部ユナイテッド・サッカー・リーグに所属するノースカロライナFCのオフィシャルチームトレーニングに参加)。クラブが掲げる目標の大きさでは他に引けを取らないものがあると自負しておりますが、実績に関しては未だ乏しさが伺えますので、その点に関しては、今回のような合同セレクションの継続的な実施や、プロクラブとの関係構築を通して、実績の蓄積に拍車を欠けてまいる所存でございます。

 

サンディエゴゼストFC USL PDL
リーグ戦全試合にフル出場した鈴木浩輝選手(福岡大学)
サンディエゴゼストFC USL PDL
2月に米国2部所属ノースカロライナFCの練習参加招待を受けた武生瞬選手(九州国際大学)

 最後になりましたが、初年度から多くの方々の暖かいご支援、ご声援のおかげをもちまして、2018年も選手たちが怪我や事故等なくプレーできましたことを、心より感謝申し上げます。

 

サンディエゴゼストFCクラブオーナー

山内周司