ひたむきな努力の先に実現!米国大学への挑戦:岡田真波さん

2019年8月、新たな日本人選手が文武両道を志し、アメリカへ渡った。

 

岡田真波さんは修徳高校女子サッカー部で3年間を過ごし、関東大会優勝、更には全国大会出場も経験した。

そんな彼女だが、留学をするまでには様々な苦難があった。留学生の誰もがぶつかる壁であるTOEFL(国際基準の英語能力測定試験)は勿論のこと、オファーを受けていた大学のコーチが急遽解任になりオファーが白紙になったりと、紆余曲折を経て留学のチャンスを掴み取ったのである。

 

最終的に進学先となったのはテキサス州・ナバロ大学。第3回米大女子サッカーキャンプにて、岡田さんは能力が認められ全額奨学金のオファーを得ての進学となった。TOEFLも61点の壁を越え、現役入学での進学を実現させた。

 

何といっても彼女の強みは、目標へ近づくために最後まで力強く努力を続けることができる継続力であると言える。そのひたむきな努力と前向きな姿勢が周囲の人を魅了し、人種や言語の壁を飛び越えて愛される人柄を生み出しているのだろう。

 

そんな真波さんにナバロ大学での初シーズンを終えて話を聞いた。

 

 

 

 

ー ナバロ大学での初シーズンを終えての感想を聞かせて下さい。

 

アメリカでは個々が自由にプレーしています。センターバックの私でも積極的に上がり、攻撃に参加することを求められます。渡米直後は日本との違いに戸惑いましたが、今は反対にその違いが楽しさになっています。

 

 

ー 練習時や試合時、遠征時でのチームの雰囲気をどう感じましたか。

 

試合前のロッカールームやウォーミングアップ中、スピーカーで大音量の音楽が流れていて各々自由に歌っている人もいれば踊っている人もいました。見たことのない光景に最初は驚きましたが、そのおかげでチームの輪に入りやすかったです。

 

 

ー アメリカでプレーしてみて感じた日米のサッカーの違いはありますか。

 

日本のサッカーはテクニックと判断の速さを重視しますが、アメリカのサッカーではスピードとフィジカルが際立つように感じます。

 

 

ー アメリカで通用した点と改善が必要だと感じた点はありますか。

 

渡米後、日本と同じセンターバックのポジションに付きました。そして、得意のロングキックを攻撃に変え、生かすことを求められました。判断力と供給するボールの正確性は日本人に対して信頼は厚く、そのためフリーキックはすべて私が蹴っていました。

しかし一方で、スピードのあるたくさんの選手を相手にしないといけないため、それに対してのポジションニングをいち早く取ることに初めのうちは苦労しました。

 

 

 

ー チームメートやコーチ陣とのコミュニケーションはどんな感じでしたか。

 

コーチとの関係はとても近く、何でも相談出来ました。初めの頃は私を心配してくれ、不安はないかと毎日聞いてくれたりもしました。チームメイトとはプレー中、言いたい事が言えず日に日にストレスが溜まり、話せない自分に対し情けなく苦しんだ時期がありました。でもチームメイトから何も責める必要はない、焦る必要もない、と言われてから心が軽くなり試合中も楽しくなっていきました。

 

 

ー 今シーズン最も苦労したことと最も嬉しかったことは何ですか。

 

やはり一番苦労した所は食事面で、自己管理の大切さを思い知りました。嬉しかった事は大事な場面で得点をする事ができ、チームメイトや監督に盛大に喜んでもらえたことです。また親友ができ、お互い相談したり泣いたり笑ったりできるような関係が築けて嬉しいです。

 

 

ー ナバロ大学の授業の様子を聞かせてください。

 

2年制であるナバロ大学は4年制と比べ規模が小さいです。そのため教授に話しかけやすく、何もわからない私には質問や相談をする事が多かったのですが、教授の方々は明るく優しく私の下手な英語もしっかりと聞いてくれ、授業以外の事もアドバイスをくれます。

 

 

 

ー アメリカでの食生活はどうですか。

 

寮生活なので大学内のカフェテリアで朝昼晩の食事します。しかし、ほとんどのメニューが炭水化物で油が多く使われています。そこが一番悩まされている点です。2か月目から体重が増え始めプレーにも影響してきたため、自炊をしたり、近くのスーパーで買ったものを食べたりと少しでも改善できるよう考えながら食事をしています。

 

 

ー 大学施設、設備に関して教えて下さい。

 

日本とは違い全てが揃っていて、ジムではたくさんの器具が自由に誰でも使えます。また暇な時は大学内でビリヤードなどをしたりして楽しむ事もあります。

 

 

ー 休日のはどのように過ごしていますか。

 

練習は週5〜6回、土日もありますが、時間は約2時間です。その後はほぼ自由時間なので宿題をしたり友人の車でショッピングやアイスクリーム屋さんに行ったりして過ごしています。ちなみに週2回、2時間、チーム全員で宿題をする時間があります。これは監督が決めたルールで、アメリカの大学アスリートの絶対条件である文武両道を目指す為ならではの取り組みだと思います。サッカーだけでなく勉強も頑張らなくてはいけないのがアメリカ留学です。

 

 

ー 来季の目標を教えて下さい。

 

自己管理を徹底し、怪我なく毎試合最高のパフォーマンスを出せるよう頑張りたいです。

 

 

ー これからアメリカ留学を目指す後輩たちに一言ください。

 

私は初めNCAAのDivision 1の4年制大学からオファーをもらっていましたが監督解任で白紙状態になってしまいました。高3の全国大会前の大切な時期でパニックになりましたが、周りの人達のおかげでどうしても留学したいという気持ちを再確認できました。この出来事はアメリカでは当たり前にある事と知り驚きましたが、納得出来き、TOEFLの点数を取れていれば道は開けるし、とにかく自分の努力が一番大切なのだと実感しました。

 

 

 

一見華やかで楽しいだけのように見えるアメリカ留学であるが、アメリカ進学という険しい道を選択し、現実から目を背けず文武両道を目指す為に日々努力を怠らない真波さん。だからこそ、新たな環境で様々なことを経験し、感じ、学ぶ本当の喜びや楽しみを感じているはずである。彼女のひたむきに前へ進むその姿勢は周りの人の心も動かす。彼女が来季もまたチームを引っ張って行くこと、そして個人としても活躍していくことに期待したい。

 

 

 

2020年3月も長野県で、第4回目の開催となる米国大学女子サッカーキャンプが開催される。

SDSAでは、強い志を持ち向上心のある女子選手を募集中。

参加コーチや日程、申し込み方法等の詳細はこちらから。